このたび、定時総会の決議により、在日コリアン弁護士協会の代表を務めることとなりました。会員の皆様、そして日頃より当協会の活動をお支えくださる皆様に、心より御礼を申し上げます。
当協会は、2002年の設立以来、在日コリアンをはじめとするマイノリティの人権擁護、法律家としての研鑽、そして会員相互の親睦を目的として、韓日の弁護士会との交流、世界各地で活躍する韓人弁護士との交流、調査・研究シンポジウムの開催、書籍の刊行等を積み重ねてまいりました。歴代の代表及び会員の皆様が築かれた歩みを引き継ぐにあたり、その責任の重さを痛感しております。
私たちを取り巻く状況は平坦ではありません。ヘイトスピーチや差別扇動はインターネット上に拡散し続け、排外主義的な言説は社会の各層に浸透しつつあります。在留資格・入管手続における差別的取扱いなど、解決すべき法的課題も依然として残されています。
法律の専門職能集団として、法の言葉をもってこの課題に向き合うことが、私たちの責務であると考えております。
任期中は、次の三点に重点を置いて取り組んでまいります。第一に、差別・排外主義的事象に対し速やかに対応できる体制を整え、関係諸団体及び弁護士会との連携を強化すること。第二に、在日コリアンが日本社会において直面する法的紛争、また韓日間のビジネスをめぐる諸問題について、会員間で研究会及び勉強会を定例的に開催し、その成果を社会に還元すること。第三に、司法修習生・ロースクール生及び若手会員への支援をし、地方在住の会員にもオンラインを通じて開かれた協会とすることです。
当協会は、専門性を備えた団体であると同時に、共通するバックグラウンドと課題を分かち合う仲間の集まりです。このような基盤があるからこそ、困難な事案にも積極的に取り組むことができるものと考えております。
今後とも、皆様の一層のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2026年8月29日
宋 惠 燕(ソン ヘヨン)

